日本では、これまで数々の自然災害が起こって来ました。
阪神淡路大震災・新潟中越地震・東日本大震災・熊本地震・北海道地震という地震災害。
広島県・岡山県などの土砂災害等の水害。
日本は様々な災害から避けることのできない国と言っても過言ではないでしょう。
だからこそ、備えがなければ不測の事態に混乱してしまう可能性がありますよね。
不測の事態に備えて準備できるものは「モノ」と「知識」があります。
「モノ」は長期保存水・ラジオやポータブル電源などのもの。
「知識」は、もしもの時にどのように動くべきか?という間違っていない正確な情報知識。
いつ、どこでどのような災害が起こるかわからない日本で、やはり準備は必要でしょう。
この記事は災害対応型給油所について詳しく記載していきます。
これを知っていれば、不測の事態の役にたつかもしれません。
Contents
災害対応型給油所とは?
災害対応型給油所とはなんでしょう?
他には、災害対策SS(サービスステーション)・災害対応型ガソリンスタンドなどと言われます。
内閣府の防災情報ページによると、災害対応型給油所とは以下の通り。
「災害対応型給油所」は、発電設備や給水設備を備え、万一、大規模地震発生時等にライフラインがストップした場合でも、給油や水の供給が可能な災害に強い給油所(ガソリンスタンド)。
また目的は以下の通り。
災害時にもガソリンや軽油を安定的に供給できる態勢を整えることで、被災者の救援と被災地域の早期復興に貢献できることを目指している。
言うなれば、地震などの災害があり、停電や生活用水などのライフラインがストップした状態でも安定して燃料を給油することができるガソリンスタンドということです。
災害対応型ではないスタンドとは?
では、災害対応型ではないスタンドとはなんでしょう?
発電設備や予備電力貯蓄機能がないガソリンスタンドらを指します。
ガソリン・軽油などの燃料は基本的に電力で地下タンクから汲み上げます。(緊急用可搬式ポンプという手動で汲みあげるものがあります)
よって、停電した状態では燃料の給油ができないのです。
主に、個人経営などの小規模のガソリンスタンドでは、災害対応型でないことが多いですね。
※また災害対応給油所としていても電力貯蓄機能のないスタンドもあるようです。
災害対応①燃料補給拠点
災害発生した時に大忙しなのが、緊急物資輸送トラックや警察・救急車などの緊急車両。
いずれも復旧をするにあたり必要不可欠なものです。
災害対応型給油所では、これらの車両に優先的に燃料給油をすることが可能になります。
また、トラック運転員の休憩場所としても場所を提供したりするスタンドもあります。
災害対応②自家発電装置
災害で停電は起こりうるもの。
停電すれば、基本給油ができなくなります。
このような場合の対応は、自家発電装置があります。
以下は、内閣府ページからの引用です。
太陽電池発電設備
太陽電池モジュール(パネル)と蓄電池を組み合わせた発電システム。
災害時には蓄電池に蓄えられた電気で給油所の機能を維持する。
内燃機関発電設備
内燃式の発電システム。
災害による停電時でも、安定した電力を供給できる。
また、10kw未満の緊急用発電機(小出力発電設備)もある。
災害対応③飲料水備蓄タンク
災害対応給油所には、飲料水備蓄タンクがある。
ガソリンスタンドによってタンク容量は様々であるが、3000リットル前後のタンクが多いかと思われます。
目的としては、災害にあった近隣地域の人たちのために、生活用水を供給すること。
スタンドが通常営業を少しでもできるようにするためです。
普段は、ガソリンスタンド内の水道など(飲み水)で使われている水です。
だいたい3000リットルほどあれば、100人から200人ほどの生活用水を賄うことができるようです。
また、飲料水の備蓄タンクのほかにも井戸水から備蓄電気で汲み上げる設備もあったりします。
浄水されていない井戸水は飲料に適さないですが、飲用以外の使用に役立ちます。
全国の災害対応型給油所の場所
全国の災害対応型給油所については、以下リンクカードから確認ください。
※全石連は、全国石油商業組合連合会と全国石油業共済協同組合連合会の総称で、石油販売業者約20,000社が加盟しているが、加盟していない販売業者もあるため、掲載している給油所が全てではありません。
参考 災害対応型給油所全石連不測の事態に役立つ、ガソリンスタンドにある商品
災害があった際に、持っていると役立つものがガソリンスタンドにはあります。
以下に記載しますが、スタンドに完備していない商品もありますのでご了承ください。
携行缶
携行缶とはガソリンを持ち運ぶための容器のことです。
消防法によると、ガソリンは携行缶以外の容器での持ち運びが禁じられています。
ガソリンは引火性が高いため、安全性の高い専用の容器に入れなければなりません。
それが携行缶というわけです。
自動車の燃料がなくなった場合や、予備燃料として持って行きたい場合などに役立ちます。
携行缶への給油の際は客自身が給油してはいけなく、スタンドの従業員に頼まなければいけません。
可能数量は20リットルまでとされています。
ガソリンの携行缶に他の油種(特に灯油)らは絶対入れないようにしましょう。
→例えば、家族が灯油だと思ってストーブにガソリンを入れてしまた場合には・・・大変なことになりますよね。
ホームセンターではもちろん、ガソリンスタンドで置いてある場合には、「5リットル缶」「10リットル缶」「20リットル缶」のどれかがあることでしょう。
価格は5リットル缶で2500〜3000円くらいで購入できます。
ただし、現地販売で購入するとやや割高です。
ネットはもちろん安価な物が多いので、事前購入し備えておくのもいいでしょう。
灯油缶(ポリタンク)
灯油には灯油専用の缶があります。
携行缶同様、必ず灯油は灯油の缶に入れるようにしましょう。
※余談ですが、東日本と西日本でポリタンクの色が違うの(赤と青)知ってました?
まとめ
以上です。
災害対応型給油所について知識は深められたでしょうか?
数多い災害で不安になった人は、ぜひ自宅付近の災害対応型給油所の場所を確認しておく必要があるかも!!
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