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危険物のガソリンは簡単に手に入るのか?法令を元に解説!

世の中には危険物と言われる可燃性物質(液体)が多数あります。

中でも我々が生活の中で最も馴染み深いものが「ガソリン」「経由」「灯油」でしょう。

 

いずれも、ガソリンスタンドで手に入ったり、ホームセンターで手に入るケースもあるので比較的お手軽にこれらの危険物が手に入るといっても過言ではありません。

 

2019年7月18日に起きた京都市伏見区の映像制作会社「京都アニメーション」にて発生した放火事件では、たくさんのアニメーションのプロたちが命を落としました。

犯人は「液体」を撒いて火をつけたと話しているそうです。

 

この「液体」の正体は「ガソリン」と言われています。

犯人は容量20ℓの携行缶を2つ持って、近くのガソリンスタンドで「ガソリン」を購入したようです。

 

実際に、世の中のネットの声では、このような液体は簡単に手に入るのか?

車の燃料から抜いて使用したのか?などと憶測が広がったりもしていますが、上記の通りこれらの危険物は簡単に手に入ってしまうのです。

 

具体的な法令などと合わせて記載しますので参考にしてほしいと思います。

 

ガソリンはカンタンに購入できる?

 

まずニュースのあったYahoo!JAPANの書き込みには以下のようなものがありました。

 

知っている人は知っていますが、ガソリンはガソリンスタンドで簡単に手に入ります。

車から燃料を抜こうとするなんてかなり面倒な作業になると思いますし「非現実的」かと。

 

しかし、ガソリンをガソリンスタンドで購入していくにしても、入れるための容器は「携行缶」という専用の容器を使用しなければならないのです。

 

携行缶って何?

 

携行缶とは?・・・消防法で容器の材質、容量などの規格が定められた専用の容器で、ホームセンターやカー用品店、ディスカウントショップ、ガソリンスタンドなどで販売されているもの。

容器の容量は0.5ℓくらいから20ℓまでのサイズが販売されている。

0.5ℓほどの容器は水筒のような見た目なのでビックリです。

 

携行缶には、容器としての安全性を保証する2つのマークのがある。

 

日本の危険物保安技術協会が発行する「KHKマーク」と世界的に認められている国際規格の「UNマーク」の2種類。

国内で販売されている携行缶はこれらいずれかのマークが貼り付けられていることが多い。

 

危険物を運搬するための容器だからこそ、厳しい適合条件をクリアしていなければならないのですね。

MEMO
ガソリンの引火点は-40℃となっており、簡単に言うと-40℃の空間にガソリンを撒いて火を近づければ燃えてしまうため、火器から守ると言う観点でもしっかりとした作りとなっている

 

ガソリンをガソリンスタンドで購入する方法

 

ガソリンはガソリンスタンドで購入することが可能です。

 

ガソリンスタンドでは、危険物を扱う性質上、営業時間内であれば敷地内に必ず従業員がいます。

誰もいなそうなガソリンスタンドでも必ず従業員がいて、その従業員さんに依頼します。

MEMO
国家資格である、危険物資格所有者(乙4以上)が必ず一人敷地内に居なければ法令違反になるため

 

基本的に自動車に燃料となる「ガソリン」を入れる以外は、自ら「携行缶」に入れてはいけません。

規則第40条の3の10第1号
「顧客用固定給油設備及び顧客用固定注油設備以外の固定給油設備又は固定注油設備を使用して顧客自らによる給油又は容器への詰替えを行わないこと」

自動車に燃料を入れる以外は必ずスタンドの従業員さんに給油の依頼をしなければならないのです。

例え客が危険物資格を保有していようとも、自らガソリンを容器に入れることはNGです。

詳しくは以前に書いた記事に記載しています。

容器(携行缶)への給油は、客自らが行なってはいけない明確な理由

 

スタンドによっては、燃料切れの対応策の一つとして、携行缶の貸し出しもあるところもあるようですが基本的には自分で持っていった携行缶に給油してもらう形です。

セルフスタンドで従業員が見えない場合は、インターホン等で店員さんを呼びましょう。

そうすることで、店員さんが給油してくれます。

結構カンタンに携行缶にガソリンを入れることが出来るのです。

灯油用のポリタンクに入れちゃダメなの?

灯油を入れる専用のポリエチレン容器にガソリンを入れてはいけないのか?

・・・これは絶対にダメです。

法律でも禁止されています。

 

携行缶はガソリンという液体を安全に保管するための構造でできています。

灯油用のポリタンクは灯油という液体の特性に見合った容器です。

ガソリンを灯油用ポリタンクで保管すると、まさかの引火もあり得ますので危険です。

 

また、灯油用ポリタンクにガソリンを入れておいて、それを知らない家の人がそれを灯油だと思ってヒーター等に入れてしまったら、想像するだけで恐ろしいですよね。

 

ガソリンは携行缶に!灯油は専用のポリタンクに!入れましょう。

 

危険物の危険性を理解しよう

 

危険物は文字通り【危険】です。

特に一般人もよく利用するガソリンは、灯油よりも引火点が低く危ないということを再度理解する必要があります。

また匂いも強くて特徴的です。

 

ガソリンなどの特徴のある匂いは覚えておいて損はないですし、例えば京都アニメーションの放火事件のように、ガソリンを撒かれるようなケースであれば、その匂いから異変を察するスピードが早まる可能性もあります。

自動車に非れる機会の少ない人なら、あまり馴染みのない匂いかもしれませんが、経験として押さえておいた方が良い匂いかもしれません。

 

危険物は法律通りに正しい使用方法で扱いましょう! 

2 COMMENTS

山田太郎

店員を呼んで入れてもらいましょう

セルフの意味わからないのかな。
整備や販売もやって無駄に店員がたくさんいる店舗なら可能だが、完全なセルフスタイルでやってる店舗で店員が給油するのは無理だから。
いい加減な内容の記事を載せるのやめてほしい。

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プリオ

法令で禁止されていることを手に負えないから無理というのは店舗失格です。もし貴方様が常習的に行なっているならば自分は犯罪者と公言している事になります。「俺は面倒だからシートベルトしない!」なんてことは通用しません。それと同じ理屈です。犯罪を促進させるような発言はお控えください。

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