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これであなたも外交おもてなしのプロ?「酒」「食」の知識と視点

今回はワインやシャンパンなど【酒】や【食】にフォーカスを当てた話題となります。

饗宴外交と言い、海外の重要人物らをおもてなしするための知識や視点の話です。

外交など、少し我々の知識が乏しい分野かもしれません。

だからこそ知るというのは、大きな意味がありそうですね!

 

「おもてなしの心・・・饗宴外交の今」

 

ノーベル賞の授賞式や、国賓を招いた晩餐会の映像が克明にテレビに映し出される時代です

 

使われるワインはどんな種類だろうか。

やはりフランス産か・・・?スパークリング・ワインは何を出すのだろうか?

1000人からの晩餐会だし、超高級品と言うわけにもいかないだろうな・・・。

いや、聴いたことも無いレアなワインかも知れない!

などと下賤(げせん)なことを考えながら、テレビ画面を見入ってしまうこともあるでしょう。

 

~ 晩餐会の前奏曲・・・ワイン ~

ワインの専門店や、有名デパートのワインコーナーへ行くと「これくらいの値段なら買っても良いかな」と思うワインもあります。

しかし、「えっ!こんなに高いの!?」と驚くこともしばしばです。

 

ワインには「飲むワイン」と「語るワイン」があります。

あるというより、余りに高価なので語ることくらいしかできません。

 

語るワインの代表格は「ロマネ・コンティ」ですね。

年間に6000本程度の生産量。

それも年によって生産量が大きく変わります。

フランス、ブルゴーニュ地方で生産されます。

新車1台買える値札がついていることも珍しくありません。

 

シャンパン

シャンパンも非常に高価なお酒です。

「死ぬまでに飲みたい30本のシャンパン」という楽しい本があります。

1冊読了すると、お金は出ませんがため息はいくらでも出てきます。

 

シャンパンは、あの泡とシャンパンゴールドと呼ばれる、気品に満ちた色が印象的でしょう。

グラス1杯のシャンパンから出る泡の数をご存じですか?

グラス1杯で、なんと!1200万ほどの数の泡が絶えず出ているのです。

ボトル1本だと億の単位になるというから不思議なお酒です。

 

ついでに言うと、高級なシャンパングラスの底にはガラスの表面に敢えて傷をつけてあり、泡が出やすいようにしてあります。

念が入っているのです。

それぞれ高価なのも理解できます。

 

~ 饗宴は前奏曲 ~

 

海外から国賓であるお客様が来日すると、やはり話題になるのが晩餐会での食事メニューです。

サミットと呼ばれる主要国の宰相が集う場は、食事とそこで振舞われるワインや、シャンパン等のお酒類は、大きな外交手段のひとつにもなっています。

長い間「饗宴外交」などと呼ばれてきました。

 

「饗宴は外交の重要な道具立てだ」とは、大手新聞の外報部の記者が一様に言う言葉です。

外交の場面、とりわけ首脳会議などの取材をしてきて、その時々の宰相たちが繰り広げた「饗宴」の場を見てきた人にしか知り得ない実感でしょう。

 

考えてみれば、「鹿鳴館時代」というのは、日本がヨーロッパの先進国と肩を並べたいがための、典型的な「饗宴外交」の時代でした。

 

確かに、お酒は緊張感をほぐします。

穏やかな場の食事と雑談は、国と国の利益のための本会議への間奏曲と言えます。

雑談の中には、本質に迫る即興曲も入っているかも知れません。

それだけ、饗宴外交は重要だということかも知れません。

 

~ 饗宴では「ヘルシー」と「食の安全」が主流に ~

 

しかし、時代は変わって来ました。

国民の関心も高まり、「こんな高級なものを食べてるのか」とか、「あんな高価なワインを飲んでる」という批判もあるかも知れません。

実際にかつての饗宴外交は、贅沢な食材が惜しげもなく使われていたそうです。

これでもかというほど手の込んだ料理が出されました。

絢爛豪華で、品数が多いほど【丁重なおもてなし】というわけです。

しかし時代とともに饗宴外交は形を変えていきます。

 

大きな節目は、グローバリズムが全面展開する1990年代に入ってからです。

キーワードは「ヘルシー」と「食の安全」。

きっかけのひとつに、93年に就任したクリントン大統領のヒラリー夫人が、典型的なフランス料理を作るフランス人料理長を解雇しました。

それから、バターや脂肪分たっぷりの料理を大統領官邸から外し、ヘルシーで野菜中心のカントリー料理が得意の米国人シェフを、ホワイトハウスに料理長として採用したのが象徴的な事件です。

 

また、90年代半ば以降に、ヨーロッパを震撼させた多発する狂牛病(BSE)や鳥インフルエンザが大きなインパクトを与えました。

多くの国で、外国の首脳に野鳥や鶏を出すのを控えるようになったことも、食の外交が変わって来た原因でもあります。

 

~ 日本においては是非、日本らしさを ~

日本は、「和食(wasyoku)」「寿司(sushi)」など、そのままの日本語が国際的に使われるようになりました。


日本も国賓に出すワインなど、かつてはフランス産の高級酒でしたが、最近は国産のワインを出すようになってきたそうです。

事実、日本のワインはビックリするほど美味しいモノがあります。

 

また、オバマ元アメリカ大統領の短期来日の折には、日本の宰相が銀座の超有名寿司店でSUSHIを食べながらの演出をし、大きな話題になりました。

 

その時飲んだ日本酒が「大吟醸特製ゴールド賀茂鶴180ml角瓶」なんてことまで解ってしまう時代です。

いくら外交だとは言え、国民の目も光っています。

勝手な大盤振る舞いもそこそこにしなくては、とは誰でも思うことでしょう。

全て国益のためにやることです。

 

各国の晩餐会の担当者は、サミットなどの遙か前からどんな調理を作るのか・・・

どう出すのか・・・何を飲んで貰うか・・・日本酒にするか・・・ワインは何を出すか・・・

国民のあずかり知らぬところで、日夜心血を注いで、頑張っているのでしょう。(destael2016)

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